ra*ka

勢いの無さに定評のある似非文芸ブログ。

ひのさか2#42

Posted 高宮かやの / 2008.07.19 Saturday / 02:08

 午後四時三七分。
 何故か某機動戦士の意匠がデザインされた壁時計を横目で確認した瞬間の時間である。部室には誰もいない。時計の下にかけられたホワイトボードに、今日の日付と共に大きく『校了日につき部長独占! 青春全開な部長のはーとはゲラに釘付け!』と書かれている。どうしようもない後者の書き込みはたぶん恵那あたりだと思う。んな青春は勘弁してほしいものだけど。

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ひのさか2#41

Posted 高宮かやの / 2008.07.17 Thursday / 23:44

 物事に意味を求めるのはややもすればその行為自体が無意味になりかねないのであって、わたしはなるべく意味を考えない。
 うだうだと理屈っぽいくせに直情なのはそのせいなんだろうな、と思う。考える無意味さについて考えている、その時点で気づいたってよさそうなものだけれど。
「夜の黒ってさ、何色って表現すればいーのかな」
 恵那の言葉に、わたしと水崎ちゃんは目を見合わせる。

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ひのさか2#40

Posted 高宮かやの / 2008.07.16 Wednesday / 22:16

「おはよございます」
「ん、おはよ」
 珍しく水崎ちゃんが部室にやってきたのは、午前中で模試を切り上げたわたしがごはんを食べていたときだった。休日に部室にくるようになっちゃ、もう完全な文芸部だな。そんな意味の分からないことを考えつつ、わたしはサラダうどんをすすっていた。
「どしたん、今日って何かあったっけ」
「や、入稿前じゃないですか。確認とかいろいろ」
「なるほどねん。神谷くんは一緒じゃないの?」
「今日おデートみたいですよ」
 笑いながらそう言う水崎ちゃん。
「ほ? 誰と」
「千佳子ちゃん」
「ほあ?」

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