ra*ka

勢いの無さに定評のある似非文芸ブログ。

ひのさか2#34

Posted 高宮かやの / 2008.06.27 Friday / 23:55

「話というのは他でもない」
「はい」
 珍しく神妙な顔付きで向かいに座っていた水崎ちゃんは、これまた神妙な口調のうちの言葉に頷いてこたえた。
「無理だって分かってて出したの、これ?」
「はい」
 テーブルには、昨日ゆりちゃんに見せた書類――つまるところ水崎ちゃんが拵えた次回の装丁案が載っている。それを一瞥して、水崎ちゃんはまたこくりと頷いた。
「そか。じゃあ、どういう感じで戻されるかも分かってるよね」
「はい」
「なら聞きましょっか、無理を通す理由でも案でも」

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