ra*ka

勢いの無さに定評のある似非文芸ブログ。

ひのさか2#02

Posted 高宮かやの / 2008.01.08 Tuesday / 20:50

「弟?」
 わたしの言葉に、神谷っちは弁当箱に向けていた視線を上げた。
 焼きそばパンをくわえたまま、わたしは頷いて返す。
「ほーあお、はいひょいひいはほひ」
「食ってから話すといいと思うんだ」
「ほあい……、うん。最初に聞いたとき、びっくりしちゃった」
 昼休みの屋上。
 最近はここでおひるを食べるのが、わたしたちの日課になっている。
 理由なんてない、と思う。強いて言うなら――ここにいつもいたひとたちが、いなくなったからだ。ぽかーんと静かになってしまった屋上は、何だか見ていて微妙な気分になる。

続きを読む>>

ひのさか2#01

Posted 高宮かやの / 2008.01.07 Monday / 00:00

     第1話

 いつものように手早く着替えて、わたしは家を出る。入学式も終わって、今日から新学期。
 初々しさとは無縁になってしまったこの制服。ある意味ではこなれてきた、って言えるのかも知れないけれど――。あの初めてリボンをつけたときの少し窮屈な感覚、そして緊張しながら校門をくぐったあの日。今でもはっきりと覚えている。
「おはよ」
 家の前に出たところで、いつも通りのあいさつ。神谷っちが眠たそうな顔で立っていた。
「おはよ」
 そうだ。初めて彼の制服姿を見たときも、何だか知らないひとのような気分になったっけ。まだ一年しか経っていないのに。ううん、もう一年経っちゃったんだ。

続きを読む>>

ひのさか2

Posted 高宮かやの / 2008.01.06 Sunday / 20:57

はじまってしまうのです。

去年の年頭にも同じようなことを言っていたのですが、どうも去年は上半期で燃え尽きてしまったような感が否めないので今年こそは! とぬるい目標を立てたのですが、立てた時点からしてぬるいので非常に不安です。うん。いや、それはともかく。

『ひのさか』は元々「お題だけで長編ができるか」という実験的な試みであったので(実に後付けくさい理由ですが)、今回もお題をお借りして書くことにしました。今回は6倍数の御題さんから「42のセリフの御題」をお借りしています。

前回より(お題の数が)減ってるね、というツッコミはナシです。ナシですとも。
PAGE TOP